LPを画像だけで作っても大丈夫?SEOへの影響と正しい作り方

「広告用のLPなら、デザインをすべて画像にしても問題ないのでは?」と考えたことはないでしょうか。
FigmaやPhotoshopで作ったデザインをそのまま画像として配置すれば、デザインを忠実に再現しやすく、制作時間を短縮できる場合があります。
一方で、LPを画像だけで作ると、SEOや表示速度、スマートフォン対応、更新のしやすさなどに影響する可能性があります。
結論からいうと、広告からの集客を目的としたLPで画像を多く使用すること自体は問題ありません。ただし、ページ全体を画像だけで構成するよりも、「デザインは画像、重要な文章はHTML」という形で使い分けるのがおすすめです。
今回は、LPを画像だけで作る場合のSEOへの影響と、広告効果と検索対策を両立するための作り方を分かりやすく解説します。
LPを画像だけで作っても問題ない?
広告専用のLPであれば、画像を多く使用すること自体に大きな問題はありません。
たとえばGoogle広告やSNS広告から、
広告を見る
↓
LPを見る
↓
問い合わせ・購入・予約をする
という流れを目的としている場合、自然検索からのアクセスを最優先する必要がないケースもあります。
そのため、ファーストビューやキャンペーン訴求、サービスの特徴などを画像として作成し、デザイン性を高める方法もあります。
ただし、「画像を多く使うこと」と「ページ全体を画像だけにすること」は少し意味が違います。
特に、ページの上から下までを1枚の長い画像にしたり、見出しや説明文、料金、ボタンまですべて画像にしたりする構成は、いくつか注意が必要です。
LPを画像だけにするとSEOで不利になる?
SEOを考えるのであれば、重要な情報を画像だけにする方法はおすすめできません。
Googleは、検索エンジンがページの内容を理解しやすくするため、重要な情報をグラフィックだけではなくテキストとして掲載することを推奨しています。
たとえば、LPに次のような文章が表示されているとします。
「広島の不動産売却ならお任せください」
この文章がHTMLの見出しとして作られていれば、ページの内容を検索エンジンへ伝える情報の一つになります。
一方、この文章が画像の中に埋め込まれている場合、ユーザーには文字として見えていても、通常のHTMLテキストとは異なります。
Googleが画像そのものをまったく理解できないという意味ではありません。しかし、サービス内容や地域名、料金、特徴など、ページの意味を伝える重要な情報についてはHTMLテキストとして用意しておく方が安全です。
alt属性があれば画像だけでも大丈夫?
画像には「alt属性」と呼ばれる代替テキストを設定できます。
alt属性は、画像が表示できない場合や、画面読み上げソフトを利用する場合などに、画像の内容を伝えるための情報です。また、検索エンジンが画像の内容を理解する手助けにもなります。
Googleも、画像の内容に合った分かりやすいaltテキストを使用することを案内しています。
ただし、
「本文をすべて画像にして、文章全部をalt属性に入れる」
という使い方はおすすめできません。
alt属性は本文の代わりではなく、あくまで画像の内容を補足するものと考えましょう。
画像だけのLPにはSEO以外にもデメリットがある
LPを画像だけで作る場合、SEO以外にも注意したいポイントがあります。
表示速度が遅くなりやすい
画像はWebページのデータ容量を大きくしやすい要素です。
たとえば、LPの各セクションを高解像度の画像として書き出すと、
ファーストビュー:700KB
サービス紹介:600KB
選ばれる理由:800KB
料金表:500KB
お客様の声:700KB
CTA:400KB
といったように、ページ全体で数MBになることもあります。
特にスマートフォンでは、通信環境によって画像の読み込みに時間がかかる場合があります。
Googleも画像はページ容量の大きな割合を占めることが多いため、画像の最適化とレスポンシブ対応を推奨しています。
また、Googleがユーザー体験を測る指標として使用しているCore Web Vitalsには、主要コンテンツが表示されるまでの時間を測る「LCP(Largest Contentful Paint)」があります。
Googleは良好なユーザー体験の目安として、LCPを2.5秒以内にすることを推奨しています。
LPではファーストビューに大きな画像を使用することが多いため、画像サイズには特に注意が必要です。
スマートフォンで文字が小さくなることがある
パソコン用に作成した横長の画像を、そのままスマートフォンで縮小すると、画像の中にある文字も一緒に小さくなります。
その結果、
・文字が読みにくい
・ボタンが小さい
・情報量が多すぎる
・ユーザーが離脱しやすい
といった問題が発生することがあります。
PC用とスマートフォン用の画像をそれぞれ用意する方法もありますが、その分だけ制作や管理の手間が増えます。
HTMLで文章やボタンを作っておけば、画面サイズに合わせて文字サイズやレイアウトを調整しやすくなります。
テキストの修正に手間がかかる
画像LPで意外と困るのが、公開後の修正です。
たとえば、
「9,800円を12,800円に変更したい」
という依頼があったとします。
HTMLテキストであれば、WordPressなどの管理画面から数字を書き換えるだけで対応できます。
しかし画像に文字が含まれている場合は、
デザインデータを開く
↓
文字を修正する
↓
画像を書き出す
↓
画像をアップロードする
↓
WordPress上で差し替える
という作業が必要になります。
料金やキャンペーン情報など、変更が発生しやすい内容ほどHTMLで作っておくメリットがあります。
LPは「画像+HTMLテキスト」で作るのがおすすめ
広告LPを制作するときは、すべてをHTMLにする必要も、すべてを画像にする必要もありません。
それぞれの得意な部分を使い分ける方法がおすすめです。
画像に向いているもの
次のような要素は画像との相性が良いでしょう。
・人物や商品写真
・イラスト
・背景画像
・装飾
・アイコン
・グラフや図解
・サービスのイメージ画像
・ブランドの世界観を表現するビジュアル
これらは文章だけでは伝えにくい情報を、視覚的に分かりやすく伝えられます。
HTMLテキストに向いているもの
一方、次のような情報はHTMLで作ることをおすすめします。
・H1などのメインキャッチコピー
・H2、H3などの見出し
・サービスの説明
・料金
・対応地域
・会社情報
・お客様の声
・よくある質問
・問い合わせへの案内
・CTAボタン
特に「ユーザーに必ず読んでもらいたい情報」はHTMLテキストにしておくとよいでしょう。
広告LPならSEOを考えなくてもいい?
広告専用LPの場合、通常の企業サイトほどSEOを重視しないケースはあります。
Google広告やInstagram広告、Facebook広告などからアクセスを集めるのであれば、検索順位よりも、
「広告から訪れたユーザーが問い合わせや購入につながるか」
というコンバージョンを優先する考え方も必要です。
そのため、
SEOのために文章量を増やしすぎてLPが分かりにくくなる
という状態は避けるべきです。
ただし、広告LPであっても最低限のHTML構造を整えておくことにはメリットがあります。
公開後に、
「このLPを検索からも集客できるようにしたい」
「地域名+サービス名で検索されたときにも表示したい」
と方針が変わる可能性もあるからです。
最初から基本的なSEOを意識して制作しておけば、後からページ全体を作り直す必要が少なくなります。
SEOも考えたLPの具体的な作り方
たとえば、不動産売却のLPを作る場合を考えてみましょう。
ファーストビュー
背景写真や人物写真は画像を使用します。
一方、
「広島の不動産売却なら○○不動産」
といったメインキャッチコピーはH1としてHTMLで配置します。
「無料査定はこちら」
というCTAも、画像の中に埋め込むのではなく、HTMLのボタンとして設置するとスマートフォンでも操作しやすくなります。
お悩みセクション
「相続した空き家をどうすればよいか分からない」
「できるだけ早く家を売りたい」
といった悩みはHTMLテキストで表示します。
その横に人物や住宅のイラストを配置すると、視覚的にも分かりやすくなります。
選ばれる理由
「地域密着」
「査定無料」
「スピード対応」
などの見出しと説明文はHTMLで作ります。
それぞれの特徴を表すアイコンやイラストは画像として配置します。
このように、
文章=HTML
写真・イラスト・装飾=画像
という考え方にすると、デザイン性とSEOのバランスを取りやすくなります。
LPで画像を使うときに気を付けたいポイント
画像を多く使用するLPでは、画像そのものの最適化も重要です。
まず、必要以上に大きな画像をアップロードしないようにしましょう。
パソコンで2000px程度しか表示しない画像に、5000px以上の画像を使用しても、多くの場合はデータ容量が増えるだけです。
WebPやAVIFなど、比較的容量を抑えやすい画像形式を使用する方法もあります。Google検索でもWebPやAVIFなどの主要な画像形式がサポートされています。
また、ページを開いた直後に表示されない下部の画像については、遅延読み込みを利用することで初期表示を軽くできる場合があります。
画像を使用するときは、
「きれいに表示されているか」
だけでなく、
「必要以上に重くなっていないか」
まで確認することが大切です。
WordPressでLPを作る場合も全部画像にする必要はない
WordPressでLPを作る場合、ブロックエディターやテーマの機能を使えば、画像とHTMLを組み合わせたLPを比較的作りやすくなっています。
たとえば、
背景画像
+
見出し
+
説明文
+
ボタン
という構成であれば、背景だけを画像にして、その他をWordPressのブロックで作る方法があります。
デザインツールでLP全体を作成した場合でも、そのデザインを1枚の画像として書き出すのではなく、
「どの部分を画像として使うか」
「どの部分をWordPress上で再現するか」
を分けて考えるとよいでしょう。
この方法ならデザイン性を維持しながら、SEO、表示速度、更新性にも配慮できます。
よくある質問
LPに画像をたくさん使うとSEOで評価が下がりますか?
画像が多いという理由だけでSEOに悪影響があるとは限りません。
問題になりやすいのは、重要な情報が画像の中だけに入っていたり、画像が重すぎてページの表示が遅くなったりするケースです。
必要な画像は使用しつつ、文章や見出しはHTMLで作ることをおすすめします。
広告専用LPならすべて画像でも大丈夫ですか?
広告からの集客だけを目的としている場合は、SEOの優先度を下げることはできます。
ただし、表示速度、スマートフォンでの見やすさ、更新のしやすさなどを考えると、すべて画像にするメリットはそれほど大きくありません。
少なくとも主要な見出し、説明文、CTAはHTMLで作っておくとよいでしょう。
画像の中に文字を入れてはいけませんか?
文字入り画像を使用してはいけないわけではありません。
バナーやキャンペーン画像など、デザイン上必要な場合は問題ありません。
ただし、サービス内容や料金など重要な情報については、画像とは別にHTMLテキストでも伝えられる構成が理想です。
LPのSEOで一番重要なのは何ですか?
単にキーワードを増やすことではありません。
検索ユーザーが知りたい情報を分かりやすく掲載し、検索エンジンにもページの内容を理解しやすい形にすることが基本です。
Googleも、検索順位だけを目的としたコンテンツではなく、ユーザーにとって役立つ「People-first content」を重視する考え方を示しています。
まとめ
広告用LPでは、写真やイラスト、装飾などの画像を多く使用しても問題ありません。
ただし、LP全体を画像だけで作ってしまうと、SEOだけでなく、表示速度、スマートフォンでの見やすさ、更新のしやすさなどに影響する可能性があります。
基本的には、
「デザインを伝えるものは画像」
「意味や情報を伝えるものはHTML」
と考えると分かりやすいでしょう。
特に、見出し、サービス内容、料金、対応地域、よくある質問、CTAなどはHTMLで作っておくことをおすすめします。
LPでは、SEOだけを意識すればよいわけではありません。広告から訪れたユーザーが内容を理解し、安心して問い合わせや購入へ進めることが最も重要です。
画像とHTMLを適切に使い分けることで、デザイン性を保ちながら、検索エンジンにもユーザーにも分かりやすいLPを作ることができます。
